私は知っている。 私の眼を最初に覆ったのは 貴方自身だったということを。 私は眼を閉じた。 貴方のやさしい手のぬくもりを 私はずっと知っていたかったから。 貴方を妨げるもの、すべて。 この眼で探すために。 この手で葬るために。 貴方の暗いぬくもりの中で、 そうして私は眼をこらすのだ。
君が悪い。 肝心なときだけ私を見ない君が。 普段は私がどんなに嫌がっても 君は私を見ているくせに。 君の瞳に映る私を。 私だけを見つめる君が見たい。 そうして君の全てをを覆い隠すことができるのは 私にしか出来ない。そう言わせてくれないか。
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